本企画は基本的に、ウェブサイト上で主な情報を発表する体制をとっています。
そしてその情報の流通は極めて一方向的な性質のものです。
本来、情報を容易に双方向で流通可能にすることがインターネットという土壌の特長のひとつとです。
日々、発想はより進歩し、インターネット技術も自らの壁を飛び越し、たとえばウェブサイトそのものが送り手から受け手間の双方向性の下に生成されるような仕組みも日常に見られるようになりました。
インターネットの世界が先天的に内包しているインタラクティブという概念は、今ここにきてその更なる真価を機能させる段階に入っていると言えます。
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にもかかわらず、本企画は一方向の情報発信しかしていません。
少し意地を張って言えば、これは本企画の根本的な特性の問題に関わっているからなのです。
まったく自由勝手な空想を出発点とする数々の企画を含め、本ウェブサイト上の情報はひとりよがりの性質が非常に強すぎる為、おそらく世間からの直接な反応を期待するほどでもないのです(まったく話は逸れますが、ひとりよがりという言葉にいささか卑猥な響きを感じるのは変でしょうか)。
さておき、そのような理由から、本企画はこうして極端に前時代的な一方向性を固持しているというわけです。
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ところが正直に告白するならば、現代的な相互性を微塵も確保しなかったのは実のところ技術的困難が否定しえない原因です。
インタラクティブな機能を手軽に実装できるほどIT技術に精通はしていません。
ふたたび言い訳がましくも意地を張るならば、しかし本企画もしくは本ウェブサイトにおいてオンライン上の相互性は絶対不可欠というものでもないかしらという気の緩んだ認識が、実装を追求しなかった最大の理由とも言えるのです。
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と、とやかく言ったところで、なにかしらの反響があればきっと嬉しく感じるだろうこともまた事実ですので、どうにかこうにか考えましてこのページを用意しました。
さて肝心な意思交通の手段と言えば実際にはEメールのやり取りしかないという、尋常ではない旧時代感を漂わせつつ、しかしそんな悲哀は脇にのけてもらうことにして、本ウェブサイトにおいて唯一インタラクティブを標榜できるところがこの場所である現実を確認する次第です。